待望の新作アニメーションを
初公開
束芋:息花
映像インスタレーション作品「にっぽんの台所」で一躍注目を集め、以降、国内外における展覧会への参加、横浜トリエンナーレへの最年少での招聘、また日本代表作家としてヴェネチア・ビエンナーレに選出されるなど、着実にキャリアを積んできた束芋。新作個展「束芋:息花」が、ギャラリー小柳で4月4日まで開催されている。
本展では、待望の新作アニメーション作品「あいたいじょせい」を初公開する。「あいたいじょせい」は、近松門左衛門作『曾根崎心中』の主人公と、吉田修一の小説「悪人」の登場人物の恋愛にちなんでいる。両作の登場人物を比較する中で生まれたストーリーだ。タイトルは相対性理論が大正年間に翻訳された折に「相対(あいたい)」が男女の仲を意味し、「相対死に」という心中を連想させたことなどから着想して名づけた、束芋自身の造語である。
また、人体の一部と花とが墨と蜜蝋着色で艶麗に描かれたドローイング作品シリーズ「flow-wer」の新作7点も本展で発表される。
束芋:息花 |
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開催中、4月4日まで。ギャラリー小柳 11時~19時 日曜・月曜・祝日休廊 入場無料 問い合わせ→03-3561-1896 ギャラリー小柳 |
映像における“ある実験”
01 Pierre Huyghe「The Host and the Cloud」(film), 2009-2010
HD video, color, surround sound Duration 2:01:30h
©Pierre Huyghe Courtesy by the artist, Esther Schipper, Berlin and TARO NASU, Tokyo
ピエール・ユイグ
パリおよびニューヨークを拠点として制作活動を行う作家 ピエール・ユイグ。TARO NASUで、映像を中心とした個展「ピエール・ユイグ」が3月7日まで開催されている。
ユイグは90年代から …