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名作コピーの時間

木村透さんの心に残ったコピー

木村 透

    すぎちょびれ
    すぎかきすらの
    はっぱふみふみ

    パイロット「パイロット万年筆」/1969年
    ○セリフ/大橋巨泉

    海岸通りのぶどう色。
    レンガ通りの白い肌。

    資生堂「秋の新色キャンペーン」/1974年
    ○C/小野田隆雄

    小さめの貝ボタンを、
    洗面所で拾った。
    J・プレスの、
    衿先のボタンだな。

    オンワード樫山「J・プレス」/1980年 ○C/糸井重里

「みじかびの〜」は、1969年の誰もが知ってる大ヒットCM。僕は当時小学四年生。初めてCMのコトバを面白いと意識した経験だったような気がします。意味よりも音で書け、というのは、コピー作法として今でも通用するでしょうが、その最高のサンプルでしょう。ナンセンスなコトバの面白さでありながら、S音の心地よさは万年筆の書き味の見事なシズル表現になっており、「すぎちょびれ」にはきびきびしたインクのイメージ、「はっぱふみふみ」には万年筆によって美しい手紙や韻文が生み出されていく文学的香気のようなものまでうっすらと感じ取れるのが凄いと思います。

「海岸通りの〜」は …

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