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BRAIN'S BRAIN

子どものときに描いたマンガをリクリエーション

Maria Tran Larsen

ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では、「HAPPY CREATION」をテーマに彼らが制作したビジュアルとオフィスや仕事を紹介していきます。3月号の表紙をデザインしてくれたのは、コペンハーゲン・フレゼレクスベアを拠点とするマリア・トラン・ラーセンさんです。

――表紙のアイデアについて教えてください。

このデザインは、私が6歳のときに描いた何枚かの絵のリクリエーションです。ベースにしたのは、その頃描いたマンガ。それは「アモーレと空飛ぶポニー」というワクワクするようなタイトル、いかにも女の子らしいでしょう!雲のおうちに羽の生えた女の子が住んでいるというお話です。女の子は男の子にキスをして、ポニーに乗るのだけれど、それ以外にはなにも起こらない話だったわ。
“ハッピー・クリエイション”という表紙のテーマでは、100万通り以上デザインできてしまう。だから、このテーマが私にとってどういう意味を持っているのかを考えました。私は幼いころから絵を描いていたのだけど、それが私にとって本質的な“ハッピー・クリエイション”だということに気付いたんです。そして、子どもの頃の絵を見返し始めて、この絵を見つけました。描いてから22年を経て、私に制作のアイデアをくれたの。とても個人的なものだけど、それが表紙という形で仕上がったんです。

――日本のデザインについてどう思いますか。

私はベトナムとのハーフなので、年齢を重ねるにつれてアジアのデザインと文化は私にとって大きなインスピレーションになっています。特に日本のデザインは、絶対に必要な要素のみを残したシンプルさと控えめな感じが好きです。現代的な感じと、古きよき感じが同時にあって、独自のスタイルで成立しているから、グラフィックの流行に流されていないように思います。

Maria Tran Larsen

Q1. What is the idea for this cover?

The cover is a recreation of some old drawings I made when I was about 6 years old. The drawings are a comic book, held together by a clip with the mesmerizing title ‘Amor and the Flying Ponies’. Girly stuff! The story is about a girl with wings, who lives in a cloud-house. She kisses boys and rides ponies, so nothing really happensbeside that.
This month’s theme ‘Happy Creation’ could have been a million things, but it also really got me thinking about what it meant to me. I’ ve been drawing ever since I was very young, so essentially that is my happy creation. I started to look for my kid drawings. I found this one and thought it was really funny. That led me to the idea of creating it again, 22 years later. This ended up being a very personal project for me.

Q2. What do you think of Japanese advertisement and design?

I’m half Vietnamese so as I’ve gotten older, Asian design and culture have become a big inspiration to me, especially Japanese. I love that it is simple, understated and that only the absolute necessary elements remain. It looks contemporary and vintage at the same time, and stand out because it tends to be true to it’s own style, and not follow the graphic trends like everybody else.

01 コペンハーゲンのフレゼレクスベアにあるオフィス。

02 ジャズミュージシャン、スノーレ・カークのアルバムアートワーク。
かわいらしいパリ風のバイブスと明るさが印象的な音楽にインスパイアされてこのアートワークを制作。

03 iPhoneのリサイクルアプリのデザイン。
アプリのスローガン『誰かのごみは、別の誰かの宝物』にインスパイアされて制作したロゴ。

04 ニューヨークのファッション雑誌、「Sumzine」のためのイラストシリーズで、この号のテーマは“ 法律”。

05 ブリスのアルバムアートワーク。

06 今回のデザインのオリジナル、子どものときにつくった「アモーレと空飛ぶポニー」。

 

Maria Tran Larsen(マリア・トラン・ラーセン)

デンマーク、コペンハーゲン在住のグラフィックデザイナー。デンマーク王立芸術アカデミーを2011年に卒業。film designを専攻。現在はさまざまな領域でのグラフィックデザインを手がけ、最近は音楽に関する多くのプロジェクトに取り組む。
www.mariatran.dk

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