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TOKYO WORKER

小さな山を毎日登るような建物

SPREAD

01.jpg

01 一見、鉄筋コンクリートのように見えるが、実は木造建築。紙を切ったときにできる菱形の状態とほぼ同じ入り口と窓。

渋谷区の住宅街にある、三角形の入り口と窓の不思議な形の建物。外から見ると何階建てなのか、中がどうなっているのか、想像がつかない。ここは小林弘和さんと山田春奈さんによるクリエイティブユニットSPREADのスタジオ兼住居だ。2011年に土地を見つけ、その年の終わりに建築家谷尻誠さんに相談。両者のコラボレーションという形で建物づくりが始まった。当初どんな建物にするか、イメージが無かったため、3人の名前から一文字ずつ取り、言葉遊びで決めたコンセプトが「小山と谷」。「ひとつの空間の中にある住居とスタジオの距離をおきたい」という希望に応え、谷尻さんが描いたのは家の真ん中に公園のような外があり、そこを介して行き来する家。その後、実用性を考えてブレストを重ね、「小さな山を毎日登るような建物」を目指した。

完成した建物は、地下1階、地上3階の構造。建物は土地に対して長方形に置かれているが ...

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