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名作コピーの時間

福岡・コピーライター戦国時代に生まれた名作コピー

上野達生

    きのう、
    うんちを踏みました。

    不明/1994~6年くらい
    ○C/不明

    恋人はしょせん素人です。

    ヘルス東京/1999年
    ○C/手島裕司

    「ぷぅ~」
    「いい屁や」

    マイルームガイド(住宅情報誌)/1990年代
    ○C/尾形嘉寿

90年代福岡はコピーライター戦国時代。手島裕司さん、大曲康之さん、植原政信さん、門田陽さん、中村聖子さん、岡田賢さんたちの強いコピーが街にあふれていました。B1ポスターがまだパワーを持っていた時代です。当時僕は、いとうせいこう氏の小説教室に通ったり、ジャパニーズヒップホップの新譜を積極的に買っていました。そもそも好きというのもあるのですが、まだ使われていないビビッドな単語もチェックしていました。

その頃出会ったのが「きのう、うんちを踏みました」。眼鏡屋のキャッチコピー。ザラリとした読後感、腑に落ちるスピード。まさか「うんち」と「眼鏡屋」に相関関係があったとは…(僕の)強いコピーの概念ができた瞬間かもしれません。毎年手帳に書いて持ち歩いていた大切な一本です。

「恋人はしょせん素人です」。最初の師匠手島さん作です。「おいしい生活」という名作があるので ...

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