
えぐちりか作・絵
『パンのおうさま』
(小学館)
手にするとフカフカ、その厚みといい、色合いといい、まるで本物のパンのように見える絵本『パンのおうさま』。これはアートディレクター えぐちりかさんが一般に流通する本として初めて手がけた絵本だ。「担当編集者の方から“えぐちさんがつくるのだから、装丁から考えてみてもよいのではないか”というアドバイスをいただき、内容以前に書店で目立つ絵本の形から考え始めました」。書店に並んだときに面白い形とは何かと考えていく中で浮かんだのが、食パン型の絵本。「それを思いついた瞬間、かごに入った食パン型の絵本がベーカリーに並んでいる様子が目に浮かびました」。
表紙を食パンのような体裁にするには苦心した。当初は厚紙で作り断面に色をつける方法で検討したが、コストや安全面から実現を見送った。素材をあらためて検討し、ウレタンで加工したところ、まさにパンのような質感を実現することができた。
現在、えぐちさんの最初のイメージ通り、ベーカリーでも販売。パンと一緒に買って行く人が多く、書店同様、売れ行きも好調だ。

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