赤瀬川原平のパロディーとユーモア
これまでデザインに関して、たくさんの人やものから影響を受けてきました。その中でもデザインに対する態度で最も影響を受け、今もたびたび思い出すものがあります。それは、前衛芸術家の赤瀬川原平が1970年代に週刊誌『朝日ジャーナル』(朝日新聞社)で連載していた『櫻画報』です。
デザインの見方
メキシコオリンピック('63)のロゴデザインでも知られる米国の巨匠ランス・ワイマン。氏が手がけたミネソタとワシントン国立動物公園のピクトグラムやサイネージがとても素晴らしい。ピクトグラムとは文字を使わないコミュニケーションのための図案。記号として個性を消すものが多いなか個性的で親しみが持てます。ミネソタ動物園のロゴマークは、同園を代表する人気のヘラジカが水草や種実を食べている姿をミネソタの“M〞で表したのでしょう※。簡略化した中にも絵心があり、30年以上経たいま見てもとても新鮮です。特にここで挙げるワシントン動物園のポスターは、ZOOのロゴタイプの“O〞がのびて動物のピクトグラムのフレームとなり、横顔のフォルムだけで多種多様な動物の特徴を端的に表しています。
※参照 http://graphicambient.com/2012/05/21/minesota-zoo/
左上から二番目の鶴と三番目のフラミンゴを見てください。特徴の掴みにくい鳥類もくちばしの形状や首の角度で表しており ...