ロレアル パリが新製品発売にあたり、初めて実施した屋外でのPRイベント「Selfie Studio」。その新たな試みを記録すると同時に作品としても楽しめるよう、SEPが映像制作に取り組んだ。
バズを起こすための設計
10月のとある週末、銀座ソニービル前に“自分史上最高の自撮り”ができる特設スタジオ「L’Oreal Paris Selfie Studio」が登場した。モデルさながら風に髪をなびかせながら、プロによるライティングで自撮りを楽しむことができるスタジオだ。撮影された写真や話題がSNSを中心に広がり、2日目は荒天だったにも関わらず、両日で1000人を超える人が来場した。
このイベントは、ロレアル パリの新製品「エクストラオーディナリー オイルセラム」の発売記念として実施された。当日、参加者はプロのヘアスタイリストに新製品のオイルセラムを髪に施してもらい、ブロワー（送風マシン）や、プロの撮影スタジオさながらの照明を完備したスタジオで、商品を持って撮影。その写真を投稿してもらうベストセルフィニストコンテストも同時に開催した。「消費者を巻き込んだPRイベントは初めてです」と話すのは、同社デジタル マーケティング マネージャー宮野淳子さん。「使うまでのハードルが高いオイルを実際に使ってもらい、そのベネフィットを一瞬で理解してもらうこと。そしてブランドに対する好意度を上げることが、一番の目的です。でも、そこで終わらせるのではなく、実際に商品を買ってもらえるよう店頭につなげる。また、今回はメディアでの告知は少なかったので、バズを起こして話題にするべく、企画を設計していきました」。今回メディアでの告知がなかったこともあり、事前にメール会員を対象に、クローズドで同様のイベントを実施し、このイベントに向けて話題を盛り上げていった。
企画のポイントとなったのは、自分ではなく、“プロ”がオイルセラムのタイプを選んでタッチアップしてくれること。そして ...
