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デザインの見方

デザインは楽しく、手を動かす

関本明子(ドラフト)

東京アートディレクターズクラブ
ADC 年鑑2002、リーフレット
◯AD+D/渡邉良重

これはドラフトの先輩の、KIGIの渡邉良重さんによるADC年鑑2002年版のリーフレットです。展示のポスターや年鑑のアートディレクションも良重さんが手がけました。ADCの「A」が東京タワーのデザインで、実物の東京タワーのシルエットが重なっています。周辺にはニワトリ、ヘビ、リスなどの動物と植物のイラストがリズミムカルに置かれ、見ていてとても楽しい気分になります。全体的に黒い色調で東京の夜を表現しているのだと思いますが、東京タワーのシルエットと一部のイラストの黒は艶があり、地の黒はマット。不透明なオペークインキの白とピンク色がアクセントになっていて明と暗のコントラストが互いを引き立てています。マットインキの質感により触感も楽しめる工夫も施されています。「年鑑」は伝統や歴史の重厚感がある、どちらかというと男性的なイメージですが、とても女性的で良重さんらしく軽やかに楽しく作られています。

良重さんがこのリーフレットを制作している様子を真向いの机で見ていました。ちょうど美大を卒業してドラフトに入社したばかりのわたしにとって ...

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