「うちで踊ろう」(2020年、星野源)他
名言ヅラしていなくて、みんなのおもちゃになるようなコピーが好きです。「ダッダーン」は幼稚園でゲラゲラ笑いながら真似していた、原体験とも言えるコピー。当時はダダンというのが商品名だということも知らず、ただ語感が面白くてひたすら繰り返していたのですが、それってコピーの究極の到達点ではないかと思うのです。意味がないけれど魅力的な言葉には今でも強い憧れがあります。
名作コピーの時間
天神ビブレ/1996年
○C/植原政信
マツヤレディス/1997年
○C/門田陽
金鳥どんと/1983年
○C/堀井博次、田井中邦彦、徳永眞一郎
20歳のときに広島(福山)から福岡に来て、天神ビブレとマツヤレディスの広告がすごく気になりました。当時の僕は2浪してようやく大学に入り、出遅れた2年間を挽回すべく「やりたいことを早く探して、それを仕事にしよう。」と意気込んではいたものの、20歳の僕がやりたいことはエロいことしかなくて、しかしエロいことを仕事にする勇気はなくて、とても悶々としていた頃でした。そんなときに見た天神ビブレのCMは、裸の女性が2人で抱きあっていたり、急に宇宙人が出てきたり、すごく感動的だったりで、一方マツヤレディスのグラフィックは、異常にトンチが効いていたり、かっこいいパロディーだったり、すごく共感できるコピーがあったりして、なんというか、広告なのにめちゃくちゃ自由な感じがあって、当時の僕にはすごく刺さりました。
で、 ...