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企業の姿を体現する言葉とデザイン

日本の価値を伝える「和える」という言葉の発見

東京ミッドタウン

東京ミッドタウンの館内を歩くと、ところどころで目にする「和える」という言葉。ミッドタウンの街のビジョンを発信するべく、水野学さんと蛭田瑞穂さんがつくったステートメントだ。

英語のコンセプトを日本語でわかりやすく

今年3月末から、六本木・東京ミッドタウン(以下、ミッドタウン)館内の壁面やバナーなど、さまざまなところにメッセージが掲げられた。キャッチフレーズは「和える」。そこに続く文章に記されているのは、今年開業8年目を迎えたミッドタウンがどういう街づくりを目指していくのか、その志となるステートメントである。

「2017年に開業10周年を迎えるにあたり、ミッドタウンの3つのコンセプトを、社内外に発信していきたい」。こうした依頼に応えたのが、これまで同社のシーズンビジュアルを手がけてきたクリエイティブディレクター 水野学さんとコピーライター 蛭田瑞穂さんだ。

ミッドタウンが開業以来、街のビジョンとして掲げているのは「JAPAN VALUE」。そして、「Diversity」「Hospitality」「On The Green」という3つのコンセプトで街の運営を行ってきた。「これらをどうやって伝えていくべきかと考え始めたとき、言葉がすべて英語であることに少し違和感がありました」と、水野さんは話す。「Diversityという言葉は近年よく目にするようになりましたが、その意味を本当に理解している人は一般にどれ位いるのか。さらにいえば、それがミッドタウンとどう関係しているのか、その部分が見えにくいと感じました」(水野さん)。

わかりやすく伝えるために ...

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