アクションにつながる募金箱
清潔できれいな水を必要とする世界の子どもたちへの支援のため、全国のレストラン・カフェの水に対して募金する「TAP PROJECT JAPAN」。日本ユニセフ協会と博報堂の有志メンバーによって進められ、今年で6年目を迎えた。毎年、さまざまな趣向を凝らした企画が実施されているが、今年登場したのは幅10mの巨大な募金箱『みんなの募金箱』。8月1日から7日まで東京・二子玉川RISEの広場に設置された。この募金箱には、人の名前が記された1000名分の投入窓が設けられている。募金をする人は自分の名前を探しながら、自分専用の投入窓から募金ができる仕組みだ。
「募金をするという行為を、新しくできないかと考えたことが、この企画の発端」と、中心メンバーであるクリエイティブディレクター 永井一史さん。「昨年、透明のチューブ状の募金箱を設置し、“これがいっぱいになると井戸一基分の寄付ができます”とメッセージしたところ、目に見える効果もあり、予想以上に早く予定の金額に達しました」。募金するという行為を魅力的にすれば、みんなが募金しやすくなる――。昨年の経験を活かして新たに考えたのが、募金投入窓に名前を付けることだった。「募金は本来匿名で行うものだけれど、もし投入する場所に自分の名前があったらモチベーションが上がって、よりアクションが起こしやすくなるのではないか」。ちょうど夏休み期間中にイベントが実施されることもあり、子どもたちでも参加できるような仕組みにすることも意識した。
今年もレストラン・カフェでの募金活動も展開。募金箱を設置したレストランは ...