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DIRECTOR'S WORKS

映像と音のバランスは50/50。

関根光才

毎月1本話題のCMを取り上げてその演出やキャスティングなどについてディレクターが明かします。第1回は、国際的に活躍する関根光才さんが登場。CMの舞台裏に迫ります。

01 字コンテ

人生を見つけた映像詩

ライフカードは、若年層に向けた動画コミュニケーションとして「Here, my Life」をこの秋Webに公開する。俳優・モデルの栁俊太郎さん演じる主人公が、アジア系無国籍都市で、時間軸を人格化した「未来」「今」「時間」「思い出」たちと出会い、自分の人生を見つめていくというストーリー。約8分のポエティックな映像は、まるで映画を観ているよう。企画はTUGBOAT。メガホンをとったのは国際的に活躍する映像ディレクターの関根光才さん。14年度のカンヌライオンズで話題をさらったSound of Honda「Ayrton Senna 1989」の演出が記憶に新しい。

6月の猛暑、台湾と香港の二都市でロケハンし、撮影を行った。サブキャストは国際色豊かで「今/未来」役は台湾人のリン、「時間」役はオーストラリア人のニック。3人に共通言語はなく、撮影現場は“言語を超えたコミュニケーション”という実験の場でもあった。「初対面ではぎこちなかったけれど、ジェスチャーを交えながら積極的に意思疎通を交わして仲良くなっていったようでした。ネット上の会話や情報で生活をするばかりではなく、リアルに他人とぶつかって傷つき励まし合う。実体験として生きていることで予期していなかった方向に巡って人生が開くこともある。この動画を通して若い人に伝えたいメッセージです」。

関根さんの演出では「音」が ...

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