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CREATIVE NEWS

「いわさきちひろ×佐藤 卓=展」ほかEXHIBITION、AWARD

没後40年目の新たなる試み

01 いわさきちひろ 黄色い傘の少女 1969年
02 いわさきちひろ 青いつば広帽子を持つ少女 1969年

はじめてみる、ちひろの世界。
いわさきちひろ×佐藤 卓=展

子どもを生涯のテーマとして描き続けた画家いわさきちひろ。没後40年を経た今年、いわさきちひろ美術館・東京で、「はじめてみる、ちひろの世界。いわさきちひろ×佐藤 卓=展」が開催されている。

タイトルにあるように、この展覧会をプロデュースしているのは、「ロッテキシリトールガム」などの商品デザインや、NHKEテレ「にほんごであそぼ」のアートディレクション、「デザインあ」の総合指導などで知られるグラフィックデザイナー・佐藤卓。実は、ちひろ美術館のシンボルマークも佐藤がデザインしている。そして今回、既成の概念にとらわれず、人に新たなものの見方を提示してきた佐藤が、いわさきちひろの絵を今の人たち、特に子どもたちに届くよう展覧会をプロデュースした。

展示は、「佐藤卓のデザイン採集」、「佐藤卓が選んだ、ちひろの絵-ちひろの描く線画-」、「佐藤卓が選んだ、ちひろの絵-ちひろの描く子どもたち-」、「ちひろ×佐藤卓の実験室」という4つのパートで構成される。中でも「ちひろ×佐藤卓の実験室」は、ちひろの絵に、佐藤が関わって生まれた作品「いわさきちひろ×佐藤卓=箱」「いわさきちひろ×佐藤卓=バナー」を展示。これまでの作品はもちろん、新しい試みにも注目したい。

03 佐藤卓 “風船と舞い上がる少年×「あ」”
04 佐藤卓 “机に向かう少年×ロッテ キシリトールガム”

はじめてみる、ちひろの世界。いわさきちひろ×佐藤卓=展

開催中、11月3日まで。ちひろ美術館・東京

10時~ 17時(最終入館16時30分) 月曜休館(祝休日は開館、翌平日休館)

問い合わせ→03-3995-3001 テレホンガイド

ことばの力と
デザインの力

01 「本・ことば・デザイン」展ビジュアル

「本・ことば・デザイン」展

「本・ことば・デザイン」展は、「本とそこに記されたことばを読み取り、いかに豊かに伝えられるか」をテーマに構成。総合ディレクターを幅允孝さんが務めている。

会場では、各界で活躍する第一人者により選ばれた「デザイン」を感じる本と、その本の中でもっとも印象に残るテキスト、それら本来は目に見えない言葉というものを視覚化。選ばれた本は、展示会場内で来場者が実際に手に取って読むことができる。本の中のことばが空間性を伴ったデザインによって表現されることで、言葉の力とデザインの力が実感できる場となる。

選者は、伊東豊雄(建築家)、葛西薫(アートディレクター)、柴田元幸(翻訳家)、服部一成(グラフィックデザイナー)、平松洋子(エッセイスト)、福田里香(お菓子研究家)、穂村弘(歌人)、森永邦彦(デザイナー)、渡邉良重(アートディレクター)ほか。

「本・ことば・デザイン」展

開催中、9月28日まで。東京ミッドタウン・デザインハブ

11時~19時 会期中無休 入場無料

問い合わせ→03-6743-3776 東京ミッドタウン・デザインハブ

アートフォトの魅力を堪能できる4日間

01 WILDER MANN ©Charles Fréger,courtesy MEM,Tokyo

HILLSIDE TERRACE Photo Fair

9月4日から代官山ヒルサイドフォーラムにて、「HILLSIDE TERRACE Photo Fair」が開催される。

本フェアはアートフォトをもっと一般に広く知ってもらいたいと、世界で活躍するアーティストたちと共に歩んできた18のギャラリー、そして10の書店と出版社が参加して開催される。会期中には、トークショーやワークショップが行われるほか、ドイツの出版社STEIDLとイギリスの出版社MACKのポップアップ・ブックストアも出店。アートフォトの魅力、世界の写真界の動向を知る、またとない機会となる。

HILLSIDE TERRACE Photo Fair

9月4日~ 7日 代官山ヒルサイドフォーラム

11時~19時(最終日は17時まで)入場料:1500円 学生:1000円

問い合わせ→03-5646-6050 日本芸術写真協会 事務局

広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞

Innovative Communication Award

昨年スタートした日本広告業協会主催による「広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞-Innovative Communication Award-(ICA)」、今年も10月1日から募集を開始する。

本賞の特徴は、3点。業界の若手による推薦・応募・選考・運営(推薦者の要件は会員各社の30歳未満の社員)であること。対象となるのは「人を動かす仕掛け」が含まれていて、「課題があり、これを解決する」という構図とその「結果」が明確な「コミュニケーション」。従来の広告でないコミュニケーションも対象とする。そして、推薦者(応募者)がかかわっていない施策でも応募が可能であること。応募から審査まで若手に制限することで、新しい感性や発想を広告業界に取り込んでいくことを目指している。発表は、2015年4月を予定。

広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞
  • 募集期間:10月1日~31日
  • 応募資格:日本広告業協会会員社に所属する30歳以下の人
  • 応募方法:応募要項に従い、JAAAホームページから応募フォームをダウンロード、
  • 所定欄に記載の上、メールまたは郵送にて
    「日本広告業協会 Innovative Communication Award(ICA)係」(持参も可)まで。
  • メールの場合:ica@jaaa.ne.jp
  • 郵送・持参の場合:〒104-0061 東京都中央区銀座7-4-17 電通銀座ビル8階 一般
  • 社団法人 日本広告業協会 Innovative Communication Award(ICA)係まで。

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