IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

超新訳コピーバイブル

太田恵美、岡本欣也のコピーの作法

太田恵美、岡本欣也

今号では、36人のコピーライター、プランナーの皆さんに自身の「コピーの作法」をご執筆いただきました。36人のコピーライター、プランナーの頭の中にある「コピーの作法」をどうぞ覗いてみてください。

    キッツイツッコミ語録

    太田恵美

    自分オリジナルのコピー作法はない。情けないが、本当です。
    ではどうしているかというと、これまでにあの人この人から発せられた
    キツイ言葉を引っぱり出しては、せっかく書いたコピーをバッサバッサと切り捨てる
    (なんてことはなかなか出来なくて、実際はかなり未練がましいです)。
    キツイことを言う人が周りに大勢いてくれたことは幸運だった。
    そのキッツイツッコミが、ずっと自分にとっての客観的視点というフィルターだった。
    突っ込まれないコピーにしておけばいいというのではない。
    そんなものは、反応するに値しない言葉だ。
    突っ込まれる前に自分でちゃんと突っ込んでおけ、ということだ。
    キッツイツッコミ語録を紹介する。今も発言者の顔や声色がちゃんとよみがえる。
    「バレるような噓をつくな」その人は怒っていた。嘘を書いたからではない。
    「んなワケないだろ」と易々と切り返されるようなことを書くな。想像力の質を問う、と。
    「人は、本当にそんなこと言うかなあ?」という言い方をする人もいた。
    うまく言えた、これアリ、と妙に腑に落ちた時にはあの人のツッコミを思い出す。
    「そんなこと言われて、誰かうれしいんですか?」「べつに、君の感想を読みたいわけじゃない」
    そうなのだ、商品や企業の「良いこと」とは…

    コピーライター。最近の仕事「そうだ、京都 行こう。」「贅沢していい人/サントリーBOSS 贅沢微糖」「ここは水も空気も風も信じられる。/サントリー南アルプスの天然水」「Pasco 超熟」など。

    めちゃぶつけのススメ

    岡本欣也

    しつこく考えること。ひたすら書き殴ること。
    いいコピーを書くために必要なのは ...

あと62%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

超新訳コピーバイブル の記事一覧

アートディレクターが選ぶ 時代・社会に効いたコピー5
渡辺潤平のコピーの作法
吉岡虎太郎のコピーの作法
山本高史、箭内道彦のコピーの作法
前田知巳、三井明子のコピーの作法
アートディレクターが選ぶ 時代・社会に効いたコピー4
福里真一、藤本宗将のコピーの作法
アートディレクターが選ぶ 時代・社会に効いたコピー3
中村禎、中山佐知子のコピーの作法
アートディレクターが選ぶ 時代・社会に効いたコピー2
東畑幸多、中治信博のコピーの作法
玉山貴康、照井晶博のコピーの作法
アートディレクターが選ぶ 時代・社会に効いたコピー1
谷山雅計のコピーの作法
澤本嘉光、髙崎卓馬のコピーの作法
斉藤賢司、佐倉康彦のコピーの作法
児島令子、権八成裕のコピーの作法
神谷幸之助のコピーの作法
小野田隆雄、門田陽のコピーの作法
太田恵美、岡本欣也のコピーの作法(この記事です)
岩崎俊一、岩田純平のコピーの作法
一倉宏のコピーの作法
石川英嗣、磯島拓矢のコピーの作法
東秀紀、麻生哲朗のコピーの作法
仲畑貴志、赤松隆一郎、秋山晶のコピーの作法

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
ブレーンTopへ戻る