今号では、36人のコピーライター、プランナーの皆さんに自身の「コピーの作法」をご執筆いただきました。36人のコピーライター、プランナーの頭の中にある「コピーの作法」をどうぞ覗いてみてください。
キッツイツッコミ語録
太田恵美
自分オリジナルのコピー作法はない。情けないが、本当です。
ではどうしているかというと、これまでにあの人この人から発せられた
キツイ言葉を引っぱり出しては、せっかく書いたコピーをバッサバッサと切り捨てる
(なんてことはなかなか出来なくて、実際はかなり未練がましいです)。
キツイことを言う人が周りに大勢いてくれたことは幸運だった。
そのキッツイツッコミが、ずっと自分にとっての客観的視点というフィルターだった。
突っ込まれないコピーにしておけばいいというのではない。
そんなものは、反応するに値しない言葉だ。
突っ込まれる前に自分でちゃんと突っ込んでおけ、ということだ。
キッツイツッコミ語録を紹介する。今も発言者の顔や声色がちゃんとよみがえる。
「バレるような噓をつくな」その人は怒っていた。嘘を書いたからではない。
「んなワケないだろ」と易々と切り返されるようなことを書くな。想像力の質を問う、と。
「人は、本当にそんなこと言うかなあ?」という言い方をする人もいた。
うまく言えた、これアリ、と妙に腑に落ちた時にはあの人のツッコミを思い出す。
「そんなこと言われて、誰かうれしいんですか?」「べつに、君の感想を読みたいわけじゃない」
そうなのだ、商品や企業の「良いこと」とは…
コピーライター。最近の仕事「そうだ、京都 行こう。」「贅沢していい人/サントリーBOSS 贅沢微糖」「ここは水も空気も風も信じられる。/サントリー南アルプスの天然水」「Pasco 超熟」など。
めちゃぶつけのススメ
岡本欣也
しつこく考えること。ひたすら書き殴ること。
いいコピーを書くために必要なのは ...