味噌汁‘s「ME SO SHE LOOSE」
(EMI RECORDS)
謎の新人バンド 味噌汁’sがタワーレコード限定で発売したデビューシングル「OKAN GOMEN」は、ダウンロードコードを記載した学習帳タイプのノート。続くアルバム初回限定盤の付録には、味噌ノート、味噌シール、味噌ペーパークラフトというユニークなグッズ。味噌ノートには歌詞も含め、鉛筆で子どもの文字がぎっしりと描いてある。「アルバムのテーマは、小学生の男子。その年齢ならではの“あるある”をデザインや企画に凝縮しました」と、手描きのロゴを含め、全体をデザインした平野奈央さん。「CDを売るためだけではなく、彼らならではの世界観をきちんと見せたいと考えました」。
施策の一つに、マルコメとのコラボレーションがある。ライブ会場や店頭で味噌汁試飲会を実施し、家庭用みそ汁サーバーもプレゼント。「彼らは大人が気づかないことを歌うバンド。この目線を大事にしながら、CDだけにはとどまらない広がりをつくろうと思いました」と、企画を手がけた佐藤雄介さん。味噌汁’sは9月に開催される「氣志團万博2014」に、人気アーティストと並んで出演が決まっている。
『ぶっぽうそうの夜』完全版 丸山健二
(河出書房新社)
作家・丸山健二さんの代表作でもある「ぶっぽうそうの夜」の全面改稿、大幅加筆の完全版が刊行された。首をくくった人形の物憂げな表情、蛍光イエローの太い帯、そして5cmにもなる厚い角背が店頭で目をひく。「帯に書いてある通りの、ストレートな物語。ゲラを読んだときに思い浮かんだのが荒木経惟さんの写真でした」と、装幀を手がけた町口覚さん。この写真は ...