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米国THE ONE SHOWのゴールドペンシルの意味するもの

楓セビル

01 ワンショーの授賞式でゴールドペンシルを受け取るForsman & Bodenforsのクリエイティブ・チーム。
撮影:Ric kallaher

広告会社に働くクリエイティブにとって、広告賞は一種「愛憎」の関係にあるようだ。受賞はうれしく誇らしいが、そのために努力するのは広告会社のクリエイティブの本命ではない。だが、例えばカンヌ、D&AD、THE ONE SHOW、クリオ、ADCなどの賞を受賞すれば、業界での評判は良くなるし、昇格の可能性や、他の代理店からよいポジションで引き抜かれるチャンスにもなり得る。広告賞に関する考え方は、クリエイティブそれぞれにまちまちだが、彼らの好き嫌いに関わりなく、今年も十指にあまる広告賞があちこちで華やかに開催されるだろう。そして、毎年、その幕開けとして登場するのが、米国が誇る広告賞、THE ONE SHOW(以下、ワンショー)である。

その年の広告賞の基調をつくる

ニューヨークの5番街に本社を持つ非営利団体ワン・クラブが主催するワンショーは、フランスのカンヌ、英国のD&ADと肩を並べる米国の権威ある広告賞である。「アート&コピー」なる米国の広告界を紹介するドキュメンタリーを作ったり、「リアル・マッドマン」なる展示会を行なったりと、常に新しい試みに挑戦することでも知られている団体だ。今年もまた、IP & Productsという広告賞としては始めての新しいカテゴリーを加え、変貌する広告業界の現状に答えている。「広告を作っているだけの時代は終わった。クライアントの抱えるマーケティング上の問題の解決策として、テクノロジーを駆使してイノベーティブなアプリや商品を作るのも、広告業界の任務になってきている。それを反映するために、今年からこのカテゴリーを加えた」と、ワンショーのエグゼクティブ・ディレクター、メアリー・ワーリックは言う。今年はそれも加え、5つのカテゴリーで、さまざまな作品が審査され、ゴールド、シルバー、ブロンズの三つの賞が与えられた。このコラムでは、いわば世界の広告賞のその年の“走り”でもあるワンショーから、代表的な受賞作品数点選んで、紹介したい。

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