廃材のストーリーを生かす
5月初旬、渋谷・HIKARIEで開催された展覧会「NEWSED=NEW+USED-Change from Recycle to Upcycle-」に並んだのは、学校の椅子の背板からつくられたハンガー、オルガンのスピーカーを取り付ける際に出る端材からつくられた時計、シートベルトでつくられた蝶ネクタイなど。素材やデザインも多様なこれらに共通しているのは、廃材や端材でつくられているということ。そして、これらは「NEWSED(ニューズド)」というブランドの名の元、展開されている。そのコンセプトは、「古くなってしまったものを、新たな視点で見ることで、別の新しいものとして蘇らせる」。「NEWSED」は、キャンペーン・ノベルティの企画・製造会社ケンエレファントが廃材を活用するプロジェクトとして2007年にスタートした。「自社にある廃材をどう使ってよいか、困っている企業は多く、需要はありました。しかし、当初つくったプロダクトは廃材を使っているというだけで、商品としての魅力に欠けたものになっていました」(NEWSED PROJECT 中島潤也さん)。
2010年にデザインチームminnaと出会ったことを機に、「NEWSED」 ...