みんなに、愛されてる?
この業界に入ってから好きになったコピーはたくさんあるけれど、それらはコピーライターとして「学ぶ」という意識もあって好きになったもので、もちろんそれは悪いことではないのだが、職業意識を持って感銘を受けたコピーを「名作」として選ぼうと思った時に、ふと10代の僕が疑わしそうな目でじっと40代の僕を見ているのに気付く。
新潮社『新潮文庫』/1998年
○C/谷山雅計
東海旅客鉄道『JR東海』/1991年
○C/谷山雅計
大日本除虫菊『水性キンチョ-ル』/2003年
○C/山崎隆明 石井達矢
十代のころから好きで聴いているパンクロックやハードコアの楽曲は、短くて、本音があって、シンプルだ。そんなことを考えながら、短くて、本音があって、シンプルなコピーを選ばせていただきました。
僕たちコピーライターが書いているコピーというのは、広告を見たくない人たちに見てもらうための工夫のことだと思っています。そもそも広告なんて誰も見たくない。広告を見たくない人にとっては、短くてシンプルなコピーのほうが受け入れられやすいはずです。