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気になるデザイン:ウイダー in ゼリー、三越 ショッピングバッグほか

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「ウイダーin ゼリー」

(森永製菓)

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○企画制作/SAMURAI+博報堂
○ECD/佐藤可士和
○AD+D/奥瀬義樹

発売から20周年を迎えた森永製菓「ウイダーinゼリー」はこの春、ラインナップとコンセプトを一新。パッケージを大きくリニューアルした。新パッケージはそれぞれのフレーバーを象徴する色を上部に配した。そして、改めて商品のシンボルである「in」に焦点を当て、カロリー表記と共により目に入りやすい大きさへと変更し、新たな価値を提案している。

発売時、革新的な商品として世の中に強いインパクトを放った「ウイダーinゼリー」。しかし、時代の流れの中で人々の健康に対する意識が強くなり、健康商品も増え、目新しさはなくなりつつあった。今回、クリエイティブディレクターを務めた佐藤可士和さんは、発売当時のことを鮮烈に覚えていた。「当時、すごくカッコいい商品が出たなという思いが残っています。いまも印象こそ変わっていないけれど、発売当時のインパクトや良さが失われている気がしました」と話している。「本来ウイダーが持っているブランドの価値を際立たせる」こと、それが今回のリニューアルの目的だ。

「発売当初のパッケージは、文字だけでデザインが成り立っています。そのデザイン要素を極限まで整理し、いまの時代に合う形でアップデートしたのが、今回のパッケージです」と、アートディレクター 奥瀬義樹さんは話す。従来入っていたキャッチフレーズをはずし、フレーバー名、「ENERGY」、「in」という言葉、カロリー表記を並べ、あえて説明的にはせずに記号を羅列する形でビジュアルをつくった。

中でもメインビジュアルとして立たせたのが「in」。これまでの調査でユーザーからの認識が高いこともあり、この言葉をしっかりと立たせれば、他の部分が変わっても抵抗なく受け入れてもらえると考えた。

もう一つ大きく立たせたのは、カロリー表記。その背景にあるのは、健康に関心の高い人は「自分自身でコンディショニングできる」ことに重点を置き、その日の体調に合わせてカロリーのニーズを変えていること。それに加え、飲用シーンが多様化したこともあり、新たに「カロリーゼロ」を開発し、ラインナップに加えている。そしてレギュラー、ハーフ、ゼロというカロリー別の価値を打ち出すことで、ユーザーがシーンや気分に合わせてカロリーで選べるようにした。また、従来控えめに記されていたフレーバーをイメージカラーで示すことで、「味で選ぶ」という選択肢も新たにユーザーに提供している。

デザインを変えてもユーザーが手にしたときの印象を変えないために、書体には従来のヘルベチカを採用、文字の色も前パッケージを踏襲した。その結果、20年の歴史の中で培ったものを生かしながら、いまの時代に合う「ウイダーinゼリー」へと生まれ変わった。

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