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デザインの見方

ラフォーレ原宿グランバザール ポスターの「完璧にディレクションされた世界」

鈴木克彦

ラフォーレ原宿
○CD/宮崎晋 ○AD/大貫卓也 ○撮影/白鳥真太郎○I/杖村さえ子 ○C/岡田直也

1990年4月1日、僕が博報堂に入社したその日、大貫卓也さんが手がけたとしまえんの「史上最低の遊園地」が出稿されました。入社式を終えた新人はもちろん、営業職の人たちも「あれ見た?」「すごいよな!」と騒然としている様子を見て、クリエイター以外の人々まで名前が知られている大貫さんは、やはりすごいと確信しました。というのも、学生時代に美大の図書館で見た大貫さんの「プール冷えてます」に衝撃を受けたことが、僕が広告業界を目指したきっかけだったからです。

初任地は大阪でしたが、東京に行くたびに大貫さんのワークルームを覗きに行きました。行くと言っても、恐れ多くて中に入って直接話をすることなどできません。部屋には莫大な資料が置いてあるとか、ミリ単位で違うレイアウトのラフが壁いっぱいにビッシリ貼られているとか、噂には聞いているものの中は見たことがありません。こっそり外からながめながら、大貫さんがどんな風に仕事をされているのか妄想を膨らませていました。

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