永井一正と三宅一生のコラボレーション
永井一正 ポスター・ライフ 1957-2014
グラフィックデザイナー 永井一正の60年にわたる軌跡を紹介する「永井一正 ポスター・ライフ 1957 - 2014」が、富山県立近代美術館で開催されている。
本展では、開館から30年にわたり制作されている同美術館の企画展シリーズのほか、初期の作品、幾何学的な抽象や宇宙を感じさせるシリーズ、生きる意味を追求する「LIFE」シリーズの最新作まで、約500点の作品を紹介する。
本展開催にあわせ、長く交友関係にあり、共にデザインの可能性に挑んできた三宅一生の「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」とのコラボレーションシリーズを発表。三宅が昨年、永井の個展を見たことがきっかけで実現したという。三宅がモチーフとして選んだのは、1993年に制作された、赤・青・黄・緑・紫の鮮やかな5色が印象的なポスター。猿、獅子、鹿、象といった動物たちが、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEの服や小物となり、新たな命を吹き込まれている。
このシリーズはPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / AOYAMAやWebサイトでの販売を皮切りに、全国の同ブランドショップにて順次販売される。
04 永井一正とPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE のコラボレーションによるシリーズは、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / AOYAMA(~5月8日)ほか、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA(~5月7日)、Webサイト、館内ミュージアムショップ、6月5日以降は全国のPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEショップで販売される。
永井一正 ポスター・ライフ 1957-2014 |
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開催中、6月1日まで。富山県立近代美術館 1階企画展示室 9時30分~17時まで(入館は16時30分まで) 月曜休館(ただし5月3日~6日は開館) 観覧料:一般900円、大学生650円 問い合わせ→076-421-7111 富山県立近代美術館 |
映画を「読む」
01 アナ・トーフ《偽った嘘について》2000 年[2007 年、アントワープ現代美術館での展示風景]
アントワープ現代美術館蔵 Courtesy Museum of Contemporary Art, Antwerp (M HKA) © Ana Torfs
映画をめぐる美術――マルセル・ブロータースから始める
映画を「観る」のではなく、映画を「読む」ことをテーマとした展覧会「映画をめぐる美術――マルセル・ブロータースから始める」が開催されている。
マルセル・ブロータースは、1960年代半ばから70年代半ばにかけてオブジェや写真、短編映画の制作や著述活動など幅広い表現を行ったベルギー出身の作家。本展は、ユーモラスかつエレガントな振る舞いで、言葉とイメージの関係を浮かび上がらせるブロータースのスタイルを手本に、国際的に活躍する美術家13名のフィルム、写真、ビデオ、インスタレーションなどの作品を読み解く試みとなる。
02 ミン・ウォン《Filem-Filem-Filem》2008年-2010年
Courtesy of the Vitamine Creative Space, Guangzhou, China © Ming Wong
03 エリック・ボードレール《重信房子、メイ、足立正生のアナバシス、そして映像のない27年間》2011年
カディスト美術財団蔵 Courtesy of Kadist Art Foundation © Eric Baudelaire
映画をめぐる美術――マルセル・ブロータースから始める |
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開催中、6月1日まで。東京国立近代美術館企画展ギャラリー 10時~17時(金曜日は20時まで、入館は閉館30分前まで) 月曜および5月7日休館(5月5日は開館) 観覧料:一般850円、大学生450円、2回目は割引料金 問い合わせ→03-5777-8600(ハローダイヤル、8時~22時) |
世界の新しい見方に出会う
01 ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス《無題》スライドプロジェクション 1981-2001 2003年ヴェネチア・ビエンナーレでの展示風景
©Peter Fischli David Weiss, Zürich 2014,Courtesy Sprüth Magers Berlin London, Matthew Marks Gallery,New York, Galerie Eva Presenhuber, Zürich
幸福はぼくを見つけてくれるかな?
誰もが感じることがあっても、見過ごしてしまいがちな現代のさまざまな問題。そうした事柄をテーマに作品を制作している10組のアーティストによる展覧会が始まった。
出展作家は、ペーター・フィッシュリ、ダヴィッド・ヴァイス、ライアン・ガンダー、リアム・ギリック、ピエール・ユイグ、島袋道浩など。問題に対するアプローチはさまざまだが、日常に目を向けながら、その視点をほんの少しずらしたり、置き換えたりすることで、見る人に新しい世界の見方を示してくれる。
02 島袋道浩《わけのわからないものをどうやってひきうけるか?》ヴィデオ、テキスト 2006/2008
©Shimabuku, Courtesy the artist, Berlin photo: Shimabuku
幸福はぼくを見つけてくれるかな?─石川コレクション(岡山)からの10作家 |
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開催中、6月29日まで。東京オペラシティアートギャラリー 11時~ 19時(金曜・土曜は20時まで、最終入場は閉館の30分前まで) 月曜休館(ただし5月5日は開館) 入場料:一般1000円、大・高生800円、中・小学生以下無料 問い合わせ→03-5777-8600 ハローダイヤル |