「Save money. Live better.」――このメッセージを、矢印というシンプルな記号を使ってビジュアル化。西友が提供するサービスを、ポジティブなイメージとともに伝えた。
違和感を徹底的になくすことでコミュニケーションスピードを上げる
今回のお題は、西友の企業ミッションである「Save money. Live better.」を1枚の画面上で表現すること。つまり、「良質な商品を安価に提供することで、人々の生活を豊かにする」という西友のメッセージを、受け手にわかりやすく伝えることでした。しかし、日本人の一般的な価値観からすると、「安価な商品」と「豊かな生活」のイメージは、実は直結しにくいのでは?というのが最初の印象でした。「安価」ということは、単純に「ラッキー」という気持ちで終わってしまうか、逆に「安かろう悪かろう」という印象につながりかねない。日本人的な発想に馴染みにくいメッセージを、いかに直感的に理解・納得してもらうかが今回の勝負でした。とは言え、取り組み方はいつもと変わらない。僕が重視しているのは、コミュニケーションのスピードをいい形で速くしようということだけです。「(価格が)下がったら、(生活の質が)上がる」というメッセージを、シンプルに記号化して伝えることにしました。