電子書籍では得られない紙の本の魅力のひとつが、手触りや質感だ。ブックジャケットをつけられるのも本ならではの楽しさ。さまざまな質感を持つ竹尾のファインペーパーを使用し、そこに多彩な印刷加工技術を掛けあわせることで、触って感じる新しいブックカバーを提案していく。
本と一緒にプレゼントできるカバーはいかが?
5月11日は母の日。cosmosの内田喜基さんが制作してくれたのは、母の日に本をプレゼントする際にかけて贈るブックカバーだ。「ただ良いデザインのブックカバーではなく、企画が欲しいと考えていました。デザイン、素材、意味が一体となったときにこそ価値が生まれるということを、ちょうど商品開発の仕事で実感していたことがヒントになりました」。
そこで、お祝いごとの贈り物に添えられる「のし紙」企画のデザインとして、本を包んでプレゼントできるようにした。「のし」に見立てたエンボス加工のカーネーションが、母の日のお祝いであることを伝える。「複合的な意味を持つことで、商品の価値が深まる」ことも、最近仕事を通じてわかってきたことのひとつ。そんな気づきも、本を包む「のし紙」と、プレゼントとしての「ブックカバー」という2重の意味に反映されている。