ユーモラスなアニメーションで
「アルコールフリー」を訴求
○企画/Burson-Marsteller Norway
妊娠中の女性が食事をとると、胎児も一緒に食事をとり、女性がパーティーを楽しんでいると、胎児も一緒に笑う...。そしてパーティーでお酒が出されたとき、女性が選んだのはアルコールフリーの飲み物。ノルウェー保険総局による、妊娠中のアルコール摂取を控えるように呼びかけるアニメーションは、訴求内容はシリアスなテーマでありながらも、一貫してユーモラスな雰囲気で描かれている。
ノルウェー保険総局は数年間にわたり、妊娠中の飲酒が胎児に与える悪影響について、訴求活動を行ってきた。しかしその結果は十分とは言えないものだった。そこで今回キャンペーンを担当したバーソン・マーステラが取った戦略は、「親しみやすいトーンでメッセージを送る」こと。まず、権威的なメッセージとして受け止められないよう、表現にはアニメーションを用いた。さらにユーモラスなトーンで描き、飲酒を控えることにポジティブな印象を与えるよう心がけている。アニメーションの最後に表れるメッセージも、飲酒が及ぼす胎児への悪影響を語るのではなく、「妊娠中はアルコールを控えて、赤ちゃんの人生に最高のスタートを」と前向きなものだ。