冬の風物詩を盛り上げる 岡田園長のアクスタ登場
京阪電気鉄道が運営する、大阪・枚方にある遊園地「ひらかたパーク」といえば、季節ごとに展開されるユニークな広告が有名だ。今冬はイルミネーション「光の遊園地」を2024年11月から2025年4月にかけて開催しており、「超ひらパー兄さん」であり園長を務める、岡田准一のアクリルスタンドの販売も開始した。
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競馬への関心が低い若年層にも、競馬への参加を促したい――その目的を達成するために、JRA がコラボレーションしたのは、人気漫画『進撃の巨人』だった。目の肥えたファンが多い同作をいかに活用して、話題化・来場促進につなげたのか。
競馬界が1年で最も活気づく「有馬記念」。ファンによる人気投票で選ばれた上位人気馬を中心に行われる、いわば"オールスターゲーム"だ。この一大イベントを話題化し、競馬への参加を促したい。また、従来型のコミュニケーションではリーチできない若年層にアプローチしたい。日本中央競馬会(JRA)が掲げたこれらの目標を達成するため、2013年12月に展開されたキャンペーンが「進撃の有馬記念」、若年層を中心に人気が高まる『進撃の巨人』とのコラボレーション企画だった。企画の核は、特設サイトにて期間限定で公開された競馬体験ゲーム。ユーザーは、同作に登場するキャラクター7人の中から1人を選んで操作することで、レースを疑似体験することができた。
「ネット上で話題になりやすい」という特徴も、同作とのコラボを決めた理由の一つ。「ニコニコ動画で『進撃』というタグが付いた動画は1万5000件、Pixivでも関連する投稿が13万件あり、ユーザーによる再編集・二次創作が行われやすいコンテンツと言えます。ファンと同じ目線で二次創作したコンテンツをつくることで、ネット上で受け入れられやすいのではと考えました」と、企画制作チームを率いた電通の森田章夫さんと、エイド・ディーシーシーの関賢一さんは話す。チームメンバーの多くが、元々"進撃ファン"だった。ゲーム内で使用するセリフや映像を洗い出すため、メンバー全員が改めて原作を読み込み、アニメを隅から隅まで見直したという。「作品の世界観を大切にするのはもちろん、競馬の映像としても不自然にならないよう、バランスをとるのに苦労しました」と関さん。選んだキャラクターの設定や性格に合わせて、シナリオ・映像は異なるものを用意する徹底ぶりだった。
コンテンツの制作・修正は、ネット上の反応を見ながら、リアルタイムに行っていった。例えば、有馬記念の「ファン投票」に着想を得て企画したキャラクター人気投票では、思わぬ番狂わせが起こった。「ランキング結果にはおおよその予測を立てていたが、ユーザー同士が結託し、投票総数80億票のうち67億票が端役のハンネスに集中する事態に。とは言え、企画側としては主人公を登場させないわけにもいかない。そこで、ハンネスが『出場辞退』するというストーリーをつくり、その心境をハンネス自らが語るムービーを制作しました」と森田さん。ユーザーからは、投票結果を受け入れた上でこうした対応をとったJRAの度量の大きさを評価する声が多く寄せられたという。