TCC賞の作品応募がスタートし、春が少しずつ近づいてきています。今回のC-1グランプリはそんな季節にぴったりなテーマ。「もっとラジオを聞いてもらうためのコピー」。出題者は「コピー年鑑2013」編集長を務めた小野田隆雄さんとアートディレクションを手がけた原耕一さんです。
出題テーマ:もっとラジオを聞いてもらうためのコピー
機能性だけではなく、テレビとの比較ではなく、「孤独をやすらげる」という、月並みな長所だけではなく、1秒と0の間にある時が感じられるラジオの良さを、うまい酒を飲みたくなるような、いいひとに逢いたくなるような、ここちよいコピーで言って欲しいと思いました。その代表がグランプリ。そして、いろいろラジオがひかってくるコピーをつくっていただきました。ありがとうございます。
グランプリ
アイロンをかけながら、母が笑ってる。
野村亜矢(宣伝倶楽部)
実家の母から好きなラジオ番組の話しを聞いた時に浮かんだ情景が、そのままコピーになりました。日頃自分のことは後回しにしがちな母に、そんな楽しみがあったことが嬉しくて。グランプリありがとうございます。親孝行しなきゃ。
講評で触れたとおりなのですが、言葉使いのさりげなさが、ラジオの上質な音を連想させてくれました。どこか小津映画のワンシーンを思い浮かべるような、ドラマもある言葉でした。(小野田)
心が温かい言い方です。大きく夢見る様な、表現にする事もできるし、逆もできますね。(原)
目をそらしたくなる現実には耳をすませろ。
松尾奈々絵
少し硬いのだが、現代の日本ではとても貴重な提言に思えました。底光りがしてくるようなチカラを感じました。気に入りました。(小野田)