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2014年TCC賞の審査方針は、「コピーが何を変えたか」
01 谷山雅計さん
2月3日に2014年度TCC賞の作品応募が始まる。2013年より審査委員長の任期を1年とすることとし、2年目となる今年は谷山雅計さんが務める。審査方針は、「そのコピーがない世界とそのコピーがある世界。何が変わりますか?」。
これは谷山さんが日ごろ、自分自身がコピーを書き、その善し悪しを判断する際の基準でもある。「これは、師匠である大貫卓也さんの影響も大きいかもしれません。存在する意味のない言葉を嫌い、そのコピーがあることで人々や世の中にどれだけの変化をもたらすのか、ということをいつも突きつけられていたので」。
技術やレトリック以上に、「コピーが何を変えたか」を評価したい、と谷山さんは考えている。「ただし、方針で掲げている"世界"というのは、世の中全般を広く指しているわけではなく、仕事の規模を問うているわけでもありません。例えば自分の家の近所や周囲の数十人であっても、そこにコピーや広告が存在することで、何かしらの変化がもたらされたのであれば、それも間違いなく"世界を変えている"ことにほかならない。そこに言葉のなしとげた足跡を見つけられるならば、どんなに小さな仕事でも応援したいと思います」。