一見突飛だが、実現性を備えたアイデアを生みだすことが、博報堂ケトルの本分。そのアイデアと表裏の関係にあるプロデュースの手法にフォーカスをあて、企画を実現させるためのアイデアの考え方を紹介する。
社外クリエイターとメリットを共有
博報堂ケトルのアイデア発想の要のひとつは、「どんな課題にも必ず鮮やかな解決策がある」と楽観的に信じ、既存パターンに逃げないこと。ケトルのメンバーは「この企画はケトル的チャレンジか?」と自問しながらアイデアを生みだしていく。
もうひとつ、「オキニケーション」と呼ばれる考え方もある。由来は野球用語の「置きにいく」で、必ずストライクゾーンに入るような投球を指す。勝負からの逃げと見る向きもあるが、ケトルにとっては、実施時に効果が確実に見込めるのか、「企画のリアリティ」を忘れないようにする造語だ。
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