「建築と布の間」をデザインする
この連載の担当編集者から「ユニークな活動をしている方がいます」と紹介されたのが「ONDER DE LINDE」の植村遥さんと、久米希実さん。建築の一部を形づくっている布、大きな壁面を優美に覆う布など、ユニークなデザインを生み出している。ダイナミックでたおやかな世界に惹き込まれ、話を聞きに行った。
デザインプロジェクトの現在
IDEO Tokyoが日本に登場して3年あまり。ユニークな活動を展開していると耳にして、最近のプロジェクトについて聞きに行った。
01,02,04 ~ 06 九州大学と取り組んだ、起業家育成のための3日間のワークショップ「QREC」。「福岡の『 』の未来をデザインする」をテーマに、デザインリサーチからプレゼンテーションまでの一連の流れを体験した。
東京・青山にある骨董通りの少し古びたビルの2階。住所は合っているのだが、ここがIDEO Tokyo(以下IDEO)なのか少し不安。看板も表示もない素っ気無い扉があるだけだから――。恐る恐る扉を押し開けてみると、板張りの大きな空間が広がっている。軽やかな空気が流れている。テーブルと椅子がラフに置かれていて、ミーティングやワークショップらしきものが行われている。ほっとして中に入った。迎えてくれたのは、マイケル・ペンさんと田仲薫さん。カジュアルなシャツやニットを、ラフな感覚で重ね着しているのだが、おしゃれ過ぎないたたずまいが清々しい。