第一線のクリエイティブディレクターが考える、CDの役割とは。今回は、JR 東日本「JR SKISKI」やマイナビのキャンペーンを手がけるジェイアール東日本企画の長谷川羊介さんが登場。長谷川さんは、「CDの大事な仕事は担当ブランドの"空き地探し"」だと話す。

はせがわ・ようすけ
1967年生まれ。ジェイアール東日本企画 クリエイティブディレクター。ソニー・ミュージック、ジェイアール東海エージェンシー、マッキャンエリクソンを経て現職。主な仕事に、JR東日本「大人の休日倶楽部」「JRSKISKI」「Suica電子マネー」などがある。最近は「三井不動産マネジメント」「マイナビ」などJR以外の仕事も増えている。

01,02 JR東日本 「JR SKISKI 2012」

03,04 JR東日本 「JR SKISKI 2013」
誰も見つけていない"空き地"を探す
――これまでのキャリアを教えてください。
僕はソニー・ミュージックのデザイナーからキャリアをスタートしました。岩手大学で美術を学んだのち、デザインの仕事がしたくて就職したんですが、初日に「君たちデザイナーは契約社員だから」と言われてショックを受けたことをいまも覚えています。デザイナーってそういう立場なのか、と知ったことを機に「自分はどこで実績を積んでいけばいいか」というキャリアへの意識が芽生え、転職を繰り返して、現在の会社で4社目です。