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CGを素材として生かし、アナログ感あるモーショングラフィックスを制作

大橋史

CG 技術の進化によって、表現の幅も拡大するモーショングラフィックス。しかし映像作家の大橋史さんは、技術ではなくカルチャーの発展に合わせ、自身の表現を高めていこうと考えている。

01 第64回紅白歌合戦 ゆず「雨のち晴レルヤ」舞台背景



02 メグとパトロン「パリパリパーリー」PV

アナログ感あるモーショングラフィックス

「CGの本質は、現実のものごとを再現してシミュレーションすること。でも僕はCGを絵具や粘土のように、素材としてとらえて表現したいと考えています」。大橋史さんは朝ドラ「ごちそうさん」の主題歌でもある、ゆず「雨のち晴レルヤ」のPVの背景などを手がけたモーションデザイナーだ。

モーショングラフィックスというと、未来的でエッジの効いた、クールな表現がイメージされがちだが、大橋さんの映像はアナログでアニメ的な風合いを持っている。「学生の頃、欧米の先進的な作品を見て、これは敵わないと思いました。それに技術が進めば皆のレベルも上がり、いずれレッドオーシャンになることも予想できた。それで、自分は日本的感覚を押し出した、独自の表現を目指そうと考えたんです」。

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