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特集 先進企業がつくる世界のヒット動画

イタズラ動画――痛快さと悪ノリの境界線「Pepsi MAX Uncle Drew」

ペプシ



○企画制作/The Marketing Arm

Pepsi MAX「Uncle Drew」シリーズ

イタズラ動画――痛快さと悪ノリの境界線

「Prank(イタズラ)」、いわゆるドッキリ映像は昔からある映像手法だ。Pepsi MAXの動画シリーズ「Uncle Drew」もそのひとつ。全米プロバスケットボールリーグのカイリー・アービング選手が変装した老人が、ストリートバスケを楽しむ人々の前でスーパープレーを見せて驚かせる。最初のうちは老人らしく息を切らしたり、ミスをしたりと芸が細かい。2013年12月時点で3つのエピソードがあり、チャプター1(2012年5月公開)は3058万回、チャプター2(2012年10月公開)は1005万回、チャプター3(2013年10月)は622万回と、それぞれ高い再生数を誇る。

一方で同じPrankでも、プロドライバーが自動車ディーラーの試乗サービスで暴走するペプシの「Test drive」、「キャリー」のリメイクドラマによる超能力ドッキリ「Telekinetic Coffee shop surprise」、面接中に巨大隕石が落ちてくるLG電子の「LG Meteor Prank」など、対象者に冷や汗をかかせるような企画には、ネガティブな声も寄せられている。

カナダの広告会社John St.が制作した"恐怖は最高の体験を提供する"とうたう二重パロディ動画「ExFEARiental」は、母親から赤ちゃんをさらった挙句に商品をサンプリング。ドッキリ動画への皮肉だが「AdWeek」誌の記事にすらクレームのコメントがつき、物議をかもしている。John St.は、「クリック数偏重姿勢への風刺」「ネコ動画の人気にあやかろうとする広告会社のパロディ」など、広告業界のあるあるネタを風刺したセルフプロモーションビデオで人気の広告会社だ。こうしたことを踏まえると、「Uncle Drew」のような、誰が見てもわかりやすくポジティブな「痛快さ」はPrank動画にとって今後ますます重要な要素となってきそうだ。(執筆協力:電通 チーフ・プランナー 松浦夏樹)

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