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グッドデザイン賞から見えたデザインの未来

「TOYOTA i-ROAD」遠い未来でなく いま使いたいデザインに

トヨタ自動車

新たな交通手段、観光や地域振興、高齢者や子育て世代の移動支援など、生活・移動の質を高める新たな乗り物に、期待が寄せられている。グッドデザイン賞金賞の中から、この「パーソナルモビリティ」の未来を示した「TOYOTA i-ROAD」のデザインストーリーを紹介する。

研究10年目の結晶

超小型2人乗り電気自動車(EV)「TOYOTA i-ROAD」は、省スペースで取り回しのよいバイクのよさと、雨天でも快適で、高い運転技術を必要としないクルマの利点が両立した、超小型モビリティのコンセプトモデルだ。2014年には愛知県豊田市と仏グルノーブル市での実証実験を控え、実用化を目指す。

特徴は、曲がるときに左右の前輪が互い違いに上下し、バイクのように車体を傾けて走る「アクティブリーン」機構。走行速度、ハンドルの角度などから、車体の傾きを自動制御する。

次世代のモビリティの実現には、行政からも視線が注がれている。自動車よりコンパクトで、地域の手軽な足となる車両には「省エネ・低炭素化への寄与」「生活における新しい交通手段の提供」「子育て世代や高齢者の移動支援」「観光・地域振興」の4つの効果が期待できるからだ。

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