「建築と布の間」をデザインする
この連載の担当編集者から「ユニークな活動をしている方がいます」と紹介されたのが「ONDER DE LINDE」の植村遥さんと、久米希実さん。建築の一部を形づくっている布、大きな壁面を優美に覆う布など、ユニークなデザインを生み出している。ダイナミックでたおやかな世界に惹き込まれ、話を聞きに行った。
代官山 蔦屋書店でイラストレーターの大橋歩さんの展覧会が開催されている。50年におよぶ活動の集大成――見逃すわけにはいかない。大橋さんの話を聞きたいと思い、インタビューをお願いした。
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村上春樹エッセイ『村上ラヂオ』シリーズの挿絵版画。
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大橋さんのデザインした暮らしのアイテムもそろう。
訪れてみると、展覧会の看板が大きく掲げられているわけではない。少し不安になりながら入ると、あちこちに大橋さんの展示が見つかった。まず、目に飛び込んできたのは、2号館1階の階段そばにある「大橋歩のzine『アルネ』のつくり方」だった。『アルネ』は、大橋さんが企画編集・取材・写真、出版までを、一人で手がけた雑誌。2002年に創刊され、30号をもって終了した。