街角のビルの中の怪しげな一角。よく当たると評判の占い師は訪れた女性の悩みを次々と言い当てていく。だが、その最後には意外なアドバイスが待っていた
STORY
不安そうな表情で占い部屋を訪れた女性。生年月日を聞くだけで、占い師は彼女の家族構成や性格をズバズバと当てていき、「乳がん検診に行きなさい」とアドバイスする。
「占いの母」篇
占い師:じゃあ、生年月日を教えてね。
女性:1973年5月3日です。
占い師:あなた、ずいぶん背負い込んでるねえ。仕事も家庭も。子どものこと、心配?
女性:そうなんです、来年受験で...
占い師:自分のことは二の次だ。だから仕事でも頼られちゃう。あなた嫌とは言えない人だから。
もっと、自分のこと考えれば大丈夫。そう出てるから。
女性:わかるんですか?
占い師:わかるわよ。生年月日見りゃ全部わかっちゃう。あとはねえ...うーん...ん?
女性:(不安げな表情)
占い師:あれ行きなさい。乳がん検診。
女性:えっ!?
占い師:40歳を過ぎたら、みんな行った方がいいのよ。
女性:あ、はあ。
占い師:あのね、まさかっていうのは、一番占えないのよ。
S:占えない未来のために検診を受けてください。
人生のアドバイザーという設定を生かす
今回のクリエイティブリレーの映像をつくるにあたり、特に40代以降の女性に乳がん検診に行ってほしいとオリエンを受けました。このくらいの年代の女性が出てきて自然なシーンや、彼女たちの好きなことは何だろう?と考えたとき、「占い」がぱっと頭に浮かびました。