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TOKYO WORKER

クリエイターのオフィス訪問

ユニクロ

クリエイティブチームのデザインルーム。

校正用の白い壁に進行中の制作物を貼り出し、マーケティングの担当者と議論する。

デザインルーム以外のオフィスフロアはフリーアドレス制になっている。

役員商談室。柳井正社長や佐藤可士和さんへのプレゼンはここで行う。

ユニクロの社内にインハウスデザイナーによる「クリエイティブチーム」が発足したのは2008年のこと。店内のサイネージやタグなどのツールから、海外店舗のローンチキャンペーンまで幅広いクリエイティブを手がけ、現在リーダーの梶友宏さんを中心に、4名のデザイナーが所属する。

基本的にフリーアドレス制を採用している同社だが、クリエイティブチームには、専用のデザインルームが用意されている。「デザイナーには、制作に集中できる精度の高い空間が必要」というのがその理由だ。東京ミッドタウンに本社を移転した10年にルームが初めて設けられ、その後社内でチームの拡大に伴い何度か引越しを重ねた。

このデザインルームには、マーケティング部など他部署の社員も、進行中の案件の打ち合わせやデザインに関する相談に訪れる。「アポイントなしに、ふらっと入れるのがいい。それがインハウスならではの利点ですし、さまざまな問題を早く解決することにつながっています」と梶さん。

チームメンバーも、この部屋から社内のさまざまな部署へ打ち合わせやプレゼンに出向く。2つ上のフロアには役員商談室があり、柳井正社長やCDの佐藤可士和さんへのプレゼンはここで行われている。

今後もチームの拡大に合わせ、ルームもさらに大きく、バージョンアップしていく予定。もっとクリエイティブのインスピレーションがわく場所、世界中で展開するクリエイティブを発信するのにふさわしい場所にしていきたいと梶さんは考えている。

05,06 「MIC(Management Innovation Center)」と呼ばれる経営のための研修ルーム。本棚には主に経営関連の書籍が並ぶ。
07 社内に掲示されたファーストリテイリングの年度方針。
08 最上階の社員用カフェテリア。六本木ヒルズ、東京タワーから富士山まで一望できる。
09 社内緑化は、快適な空間で仕事ができるようにという柳井社長の発案から進められている。

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10 ユニクロ グローバルコミュニケーション部クリエイティブチーム アートディレクター/リーダー 梶友宏さん

ユニクロ クリエイティブチーム

ユニクロのインハウスクリエイティブチームとして2008年発足。ユニクロのブランディングにおける戦略商品のロゴ、パッケージを始め、インストア、広告、海外店舗オープン時のキャンペーン各種デザイン、Web ディレクションまでを幅広く実行している。

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