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2020年東京五輪に向けたクリエイターの挑戦

世界から注目される7年間になる

高崎卓馬

これから7年後に向けて、私たちはどのように準備を進めていくべきか。これまでの招致活動に参画してきた髙崎卓馬さんは「僕たちには7年後までに片づけなくてはいけない大きな宿題が与えられたんだと思います」と話す。

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まず考えるべきは世界に発信するコンセプト

「開会式の演出をやりたい、ロゴをつくりたい、といったことの前に、『どういうオリンピックにするのか?』を、僕たちは考えないといけない」。日本国内がお祝いムードの中、髙崎さんは静かに指摘する。オリンピックとの関わりは2011年の震災直後から。東北の震災復興のために、そして日本の沈滞ムードを打破するために、大きなポジティブな力が必要だと考え、招致活動に2年間参画してきたゆえの発言だ。

2年間、あらゆる立場の人が力を尽くした結果、東京開催という結果を手に入れることができた。ここからは、日本が世界に注目される7年間になる。「いま、日本が抱えているさまざまな問題に対して答えをどう作っていくか。このオリンピックで東北にどう貢献して、原発の問題にはどう答えを出すのか。僕らは9月7日の招致決定でその宿題を与えられたんです」。オリンピックという機会を使って、どう日本を再浮上させるのか。日本人が等しく責任を持って、議論し、実行していなければいけない。

「だから、開会式を誰がやるの?の前に、どういうオリンピックにするの?を考えないといけないんです。オリンピックで世界中を驚かせて、日本人が皆やってよかったと思えるようなオリンピックは何なのか。2020年にどういうインパクトを世界に与えるのか。それが決まったら、どんな開会式がいいのか自然に決まるはず」。

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