日本のデザイン史上、そしてオリンピックポスター史上でも傑作と評されるのが、亀倉雄策のデザインした東京オリンピックのポスターだ。当時のエピソードから振り返る。
オリンピックポスターの歴史を変えた
最もよく知られる陸上をテーマにした東京五輪ポスターは、寒風吹き荒む国立競技場で3時間、約80回もスタートをやり直して撮影された。オリンピックポスターへの写真使用は世界初であり、さらに日本においては初のグラビア多色刷りB全版のポスターであるなど、当時のテクノロジーを駆使したポスターだった。
あと57%