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成功のカギは現場の実現力にあり

実験により知見を蓄える

澤邊芳明(ワン・トゥー・テン・デザイン)

デジタルテクノロジーを軸に、多くの大型キャンペーンを手がけてきたワン・トゥー・テン・デザイン。1997年の設立以来同社を率いてきた代表の澤邊芳明さんは、プロトタイプを制作し、知見と技術を蓄積することが、アイデアを実現する力になると話す。

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澤邊芳明さわべ・よしあき
ワン・トゥー・テン・デザイン 代表取締役社長。1973年東京生まれ。京都工芸繊維大学卒業。学生中に24歳でWebプロダクション ワン・トゥー・テン・デザインを設立、現社長。これまでに、同社は、カンヌライオンズ ゴールド、アドフェスト グランプリを含む、100以上の受賞がある。2012年には、4社を吸収し、デジタル・クリエイティブエージェンシー ワン・トゥー・テン・ホールディングスを設立、120人の組織へと成長。

“体験”として成立させる

「あるアイデアを、技術的に実現できたとしても、それが体験として成立していなければ意味がない」。そう話すワン・トゥー・テン・デザインの澤邊芳明さんは、どんな内容の仕事であっても、必ず精巧なプロトタイプを制作することを重視している。

「基本的にはまずアイデアがあり、そのエグゼキューションを、技術的な面で検証しながら考えていきますよね。できるかできないかという意味では、この段階で技術的にクリアできることがわかれば問題ありません。でも、それが本当にユーザーの体験として、きちんとアイデアを実現したものになっているか、価値あるものかどうかは、技術的なこととは別次元です」。プロトタイプをつくってテストをし、実際の体験を再現することで初めて、価値の検証を行うことができる。

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