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社内課題に効く!クリエイティブの力

メッセージと仕組みで「爆速」改革中

ヤフー

「第二の創業」を掲げ、2012年4月に経営刷新したヤフー。宮坂学社長ら経営層が前体制からのバトンをつなぎ、13年3月期で16期連続増収増益を達成。新体制発足で打ち出した社是を基に、いまも改革が進むインナーコミュニケーションの最前線を追った。

01,02 「YM(ヤフーミーティング)」
(社員大会)の様子最も大規模なものは株主総会後に開催するが、管理職だけで行う場合もある。今年6月の「YM6」で開催6回目。

社員全員で共有する4つの価値

ヤフー宮坂学社長は就任を経て、常に新しく、利用者に新鮮な驚きをもたらす「!(びっくり)なサービス」を生み出し、成長を一段と加速させる考えを打ち出した。さらに現在、積極的に異業種から人材を採用している。法曹や金融、教育のほか、前職ではマレーシアで財務やビジネスアドバイザーに就いていた社員もいる。

役員など上層部と現場の間にあるギャップ、現在でも100以上あるYahoo! JAPANのサービス間のギャップを、どうコミュニケーションでつなぐか。拡大する遠心力が強まるのと同じくらい求心力を高めなければ、破れが広がり、全体のブランドは壊れてしまう。この課題に対し、ヤフー経営陣は昨年10月、社員全員が共有する社是「ヤフーバリュー」を発表した。

「ヤフーバリュー」は「課題解決」「爆速」「フォーカス」「ワイルド」の4項目からなる。「課題解決」は、同社が企業ミッションを「課題解決エンジン」としている通り、大前提となる考え方。宮坂社長が、「世の中の課題を全部解決したらヤフーは解散しよう」と極端に言い切るほどだ。

「爆速」は、経営層刷新に至るまでの反省点のひとつ、組織肥大化による意思決定の遅れを解決するための合言葉。「フォーカス」は成果の大きい課題にリソースを集中させるための方針だ。現在は未開拓分野の多いスマートフォン領域に焦点を定め、別に「スマホファースト」と掲げている。

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