20の映像のタイトルページ。このキャンペーンを企画したのは広告会社SepientNitroのブリスベンオフィス。
20の異なるパラダイス
世界有数の観光国であるオーストラリア。しかし近年の豪ドル高や欧州金融危機の影響などを受け観光客は減少しており、各州では観光キャンペーンに力を入れている。その中でもひときわ目を引くキャンペーンがノース・クイーンズランド州の「1 day in paradise」だ。
ノース・クイーンズランドといえば世界遺産のグレート・バリアリーフや熱帯雨林などの美しい自然が観光の目玉になっている。この「1 day in paradise」は20人のユニークな映像作家がGoPro社のHERO3(高機能防水小型カメラ)のみでそれぞれが思い描く"1日だけのパラダイス"をノース・クイーンズランド内で撮影し、2分間の映像にして公開するというもの。それらの映像はWebサイトまたはYouTubeの公式チャンネルで見ることができる。
20人の映像作家といえど、受賞歴のあるフィルム・メーカーから全くの初心者まで経歴はさまざまだ。ソファーをスタジオから熱帯雨林まで運ぶ旅、浜辺や海中、ヘリコプターの中でギターを弾く男、先住民の文化の紹介、現地の人々へのインタビューなど、独自の視点でストーリーを描くものもあれば、美しい珊瑚礁の海へのスカイダイビング、ウミガメと共に泳ぐ映像、バイクやカヤックといったアトラクションの映像もある。HERO3の機能をふんだんに生かし、人間やデバイスにカメラを装着して撮影した臨場感溢れる映像など、新しい撮影技法に挑戦した映像からは、この新しいカメラの可能性をおおいに感じる。