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私のチャージタイム

手帳に最初に書いた予定は必ず守る

中村禎(電通)

なかむら・ただし
コピーライター、クリエーティブディレクター。1957年生まれ。J.W.トンプソン、サン・アドを経て、1988年に電通入社。2001年にKDDIの企業広告でTCC最高賞を受賞。2003年には阪神タイガース・星野監督の優勝感謝広告のコピーが話題を集め、2004年のTCC賞を受賞。主な仕事に、とらばーゆ「プロの男女は差別されない。」、KDDI 「がんばれNTT がんばるKDDI」、星野仙一「あ?しんどかった(笑)」、資生堂「夕方の私は何歳に見えているだろう」ほか多数。

最初に書いた予定は守る

むかし、仲畑貴志さんの書いたサントリーホワイトのコピーに「いいコピーが、スッカラカンに書けない時は、 軽く飲んで、早く寝るしかないなぁ」というのがありました。最近思うのは、徹夜して仕事するよりも、ちゃんと寝て早起きした方が、いいコピーは浮かぶんじゃないかということです。

一日中仕事していれば血液もドロドロに汚れて酸欠状態。

そんな頭で考えても、いいコピーなんて浮かぶわけがない。

そういう意味で、スポーツをして血液をキレイにしてから仕事をしよう、と。

99年2月にサッカーチーム「FCバッカーノ」を立ち上げて、今年で15年目。フットサルは月2 回ペースでやっていて、ほぼ皆勤で参加しています。夜の8 時から10 時の2 時間なんですが、この時間は絶対に打ち合わせを入れないと決めています。新たに仕事のスケジュールを入れるとき、他の仕事が入っていたら許されて、プライベートだと許されないっておかしいと思うんですよ。どっちも大事な予定ですから。

だから僕は、「手帳に最初に書いた予定は必ず守る」というルールを決めたんです。

身内に不幸があったとか、仲畑さんに呼び出されたというとき以外、それが仕事であろうがプライベートであろうが、基本的には最初に書いたものを優先するんですね。

一度決めた予定を変えると、芋づる式に他の人も予定をコロコロ変えないといけなくなるでしょう。僕が予定を変えちゃうとまた他の人にも迷惑をかける。そこは仕事もプライベートも対等で、絶対に守るようにしています。

メリハリをつける

チームはとにかく皆がフェアであることを大切にしています。例えばメンバーの背番号を決めるとき、会社の立場や年齢は関係なく、「参加ポイント」の高い順に優先権があるようにしました。「参加ポイント」というのは、練習への出欠連絡をしたら1ポイント。実際にボールを蹴りに来たら2ポイント。そのあと飲みに行ったら、また1ポイントというように、チームに貢献した分だけ加点されるんです。

もちろん飲み会の幹事をしてもポイントがつく。溜まったポイントは集計して、毎年忘年会のときに、合計ポイント数が高い順にベスト・イレブンを選出し、ピンバッジを贈呈しているんです。とにかく参加している人がエライという方針です。

こういう仲間でやっていると、練習で大声を出すことも発散になるし、自分より20も年下の人たちと対等に遊ぶことができる。もちろん練習中は携帯なんて通じませんから、仕事のことはスッカリ忘れる。そうすることでメリハリもつきます。

徹夜してダラダラ仕事をしてもアイデアが生まれないのと一緒で、普段も仕事だけじゃなくてリセットする時間が必要だと思うんですね。そして脳ミソ使ってものを考える仕事ですから、絶対に血液もサラサラのほうがいいんです。

01 中村禎さんの背番号は「21」。「年長者がエースナンバーを取るのはカッコ悪いから」と、当時FCバルセロナの年長者だったルイス・エンリケと同じ番号を選んだ。

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