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クリエイティブの「目利き」に聞いた!私が注目した「オンライン動画」

「当たり前」を良い意味で裏切る

資生堂 クリエイティブディレクター 小助川雅人氏

2016年もあっという間に後半戦。マーケティング・コミュニケーションにおけるオンライン動画の活用はますます進み、今年に入ってからも数多くの動画が話題を呼びました。本特集では、広告会社・制作会社のクリエイターや企業の宣伝担当者を“選者”に迎え、それぞれの視点・基準から、今年「話題になった」「効果があった」と思うオンライン動画を挙げていただきました。なぜ話題になったのか? そこから学べることは何か? といった解説とともに、2016年のオンライン動画市場の動向を振り返ります。

We're The Superhumans

Channel4

とにかくまず「かっこいい!!」と思わせる圧倒的な映像の力。イギリスのテレビ局channel4がリオで開催されるパラリンピックのために制作したこのムービー、シェアボタンを押さない理由は何もなかった。

2012年にも「Meet the Superhumans」というムービーを制作し、カンヌのグランプリを獲得したが、前回はパラリンピックの選手を対象とした「superhuman」というコンセプトを、今回はミュージシャンやダンサーたちにまで押し広げ、上質なエンターテインメントへと昇華させている。

もちろんこれは自局の宣伝であるのだが、描かれているのは人間の持つ「可能性」である。

パラリンピックというものを、「障害を持つ人々のスポーツの大会」ではなく「困難を乗り越える力を持つ人々の祭典」と捉え直そうとする意志が怒涛のように伝わってくる。パラリンピックのムービーで、これを超えるものは当分出てこないのではないだろうか ...

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