ニベアクリームに聞いた、ブランドを再ブレイク化させる仕掛け
100年以上の歴史を持つ『ニベアクリーム』の売り上げが、ここ数年好調だ。きっかけは、2013年に端を発したネット上の口コミ。しかし、口コミは一過性のもので、ブランド側にはコントロールできない。どのようにして口コミと向き合い、売り上げを伸ばしているのか。
ロングセラー商品の活性化アイデア
海外のロングセラー商品も日本企業同様に各社課題を抱えている。それに対して、どう海外企業は課題解決に取り組んでいるのか。ブランディングアイデアを紹介する。
毎年1万9000人もの自転車利用者が事故に巻き込まれている、というイギリスの事態を受け、自動車メーカーのボルボは、自動車のヘッドライトの光を反射する機能を持つスプレー「LifePaint」を開発した。
ボルボが、広告会社の「Grey」と新興企業「Albedo100」とタッグを組み開発したこの商品は、自転車のボディや衣類にスプレーを噴射することで、自動車のヘッドライトからの光を反射し、スプレーを振りかけた部分が光る。ドライバーからの視認性を高めることができ、夜間に多い自動車と自転車との接触事故を減らすことができる。
「2020年までに新しいボルボ車が関わる交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする」という安全目標「VISION2020」を掲げているボルボ。乗員のみならず、車外の人も守る、「インテリセーフ」というクルマの安全性を総合的にアプローチしているボルボが、クルマの枠を越え自転車利用者への安全にも目を向けたプロジェクトだ。
ソフトキャンディブランドの「Mentos(メントス)」は、現代人のコミュニケーションの課題に着目し、「人に話しかけるのは苦手」、というシャイな大人に、イヤホンを着けて街へと繰り出してもらう企画を実施。イヤホンからは、“コミュニケーションのプロ”である子どもたちが、さまざまな司令を飛ばし、隣にいる人や、周りの人に話しかけるきっかけを指示する。
子どもの指示に従い、戸惑いながらも周囲の人とコミュニケーションをとろうとする、大人たちの様子を撮影した動画は、「Mentos Mentors(メントス・メンターズ)」として公開された。昔話やダンスの誘いをするように …