CSRとブランディングの統合
2016年2月24日、「CSRとブランディングの統合/ビジネスと社会的課題解決の融合」をテーマにサステナブル・ブランド国際会議「東京シンポジウム」(主催:博展)が開催された。当日は、サステナビリティを競争力とブランド価値を向上させていくものとして意欲的に取り組んでいる国内事例が数多く発表され、民間企業の経営・CSR・マーケティング部門、NGO、教育関係を中心に300名以上の人が熱心に耳を傾けた。来年以降も毎年春に開催をしていく予定である。
主催者によれば「サステナブル・ブランドは、2006年に米国で生まれたブランドイノベーターが集まるグローバルコミュニティです。サステナブル・ブランドが推進する活動は、社会に対する言い訳や、横並びのCSR的活動ではなく、サステナビリティ(持続可能性)をビジネスに取り入れ、自社の競争力とブランド価値を高める、経営、イノベーション、マーケティングのレイヤーでの活動です」(公式サイトより引用)とある。
現在までに世界11カ国で開催されており、2015年にアメリカで開催された会議では、2000人が集まっている。今後は各開催国への参加・出展などの連携も期待される。
自然に社会とつながっていく
日本においてはサステナビリティというと「責任、義務、横並び」といった守りのイメージが強く、コンプライアンスやガバナンスと同じように、必要ではあるが、積極的な取り組みには二の足を踏むことも多く見られた。
今回、ブランド価値向上に向けてサステナビリティを攻めの価値観として前面に打ち出したイベントが開催され ...