前回開催の好評を受けて行われた第2回の公開座談会。アートディレクターと女優、キャスティング会社という3つの立場から、広告制作の舞台裏が語られた。
瀧本美織(たきもと・みおり)
女優・タレント。1991年10月16日生まれ。NHK連続テレビ小説「てっぱん」のヒロインでドラマデビュー。日本テレビ系「アナザースカイ」MC、ガールズバンドLAGOONのボーカルとしても活動中。8月には宮本亜門演出作品「狸御殿」でミュージカルに初挑戦。
現在契約中のCM広告:ジュジュ化粧品「アクアモイスト」、LIXIL リアルティ ERA、旭ファイバーグラス「アクリア」
スタイリスト/番場直美
ヘアメイク/サカノマリエ(アルール)
キャスティングには「旬」がある
足立:今回は、TUGBOAT(タグボート)2のアートディレクターである加藤建吾さんと、女優として活躍している瀧本美織さんに来ていただきました。瀧本さんとお会いするのは久しぶりなのですが、すごく女性らしくなった印象です。女優デビューから5年経ちましたが、今改めて振り返ってみていかがですか。
瀧本:色々な人との出会いを通して、私自身、人と関わることが好きなんだなと感じる5年間でした。
足立:加藤さんは、最近だと住友生命「1UP(ワンアップ)」のキャンペーンが話題ですね。僕も最初に見て衝撃を受けました。キャスティングでは、どんなことをポイントにされたんですか。
加藤:TUGBOATが制作するCMは、まず企画があって、そこから「誰が一番その役に良いか」「どんなふうに役にハマるか」といった役柄を考えてキャスティングをすることが多いです。広告には「旬」があると思います、その「旬」を担う象徴的な存在がタレントさんだと考えています。タレントさん、そしてアイデアも同様ですが、昨年でも来年でもなく …