コンテンツマーケティングに取り組む企業が増える一方で、そのノウハウが体系化されておらず苦戦している企業も少なくない。『編集会議』2015年秋号では、実務担当者向けに「コンテンツマーケティングに生かす オウンドメディア戦略」を特集。その一部を紹介する。
日本コカ・コーラ「Coca-Cola Journey」
「Coca-Cola Journey」の日本におけるPVは、展開する14カ国中No.1(米国本社除く)。
コーポレートサイトをメディア化
広報・パブリックアフェアーズ本部 コーポレートコミュニケーションズグループ マネジャー
森野 麻紀氏
コンテンツマーケティングの強化を目指し、グローバルで“Content2020”を標榜するコカ・コーラ社は2013年、コーポレートサイトを刷新し、「Coca-Cola Journey」を立ち上げた。現在、日本国内において月間100万PVの集客力を持つ同サイトの編集・運営責任者である同社の森野麻紀氏は、その狙いを「“コーポレートラブ”の醸成」だと説明する。「コンセプトは、『ハピネス』をお届けするWebマガジン。当社だからこそ持ちえる多様なストーリーを“もっと読みたくなる”“誰かに語りたくなる”ように、様々な切り口で編集・掲載しています。一つひとつのコンテンツを通じ、当社やブランドに興味を持ってもらうきっかけになれば」。
コンテンツは、コカ・コーラに関連する10のトピックをベースとし、そのコンテンツ数は累計でおよそ170。竹中平蔵氏や三浦和良氏、北島康介氏などといった著名人を起用するとともに、他企業とのコラボレーションコンテンツも展開し、多様なユーザーとの接点づくりを図っている。
“コーポレートラブ”を醸成するため、「コカ・コーラ社のブランドにある程度関心のある人に対して、ストーリーを重視しながら、ブランドに対するエンゲージメントの深さを追求したコンテンツを生成しています」と森野氏は言う。月間記事本数は、日本オリジナルの記事 …