「まずはやってみる!」の精神 Z世代マーケターが仕掛ける富士通のブランド変革
次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は富士通で活躍する廣木健志さんに話を聞いた。
R30のホープたち
次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する新連載の第2回。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのか。今回は、ゆうちょ銀行の広報担当として活躍する原田夏希さんに話を聞いた。
ゆうちょ銀行 コーポレートスタッフ部門 広報部 広報担当 原田夏希(はらだ・なつき)さん 28歳
1987年生まれ。兵庫県出身。大学では開発・環境やポルトガル語を専攻。卒業後、2013年にゆうちょ銀行に入社。店舗勤務を経て、現在に至る。趣味は旅行と映画鑑賞。
今年5月に、郵便貯金創業から140周年を迎えた日本郵政グループのゆうちょ銀行。企業コミュニケーションが大きな過渡期を迎える中、同行のコーポレートスタッフ部門 広報部において、20代ながら活躍をしているのが、原田夏希さんだ。現在入社5年目で、広報担当としては3年目だという。
原田さんの業務は、テレビ・ラジオCMをはじめとする企業広告やプロモーション施策、ブランド調査、社内報の作成など、携わる業務は多岐にわたる。その中の一つ、第52回宣伝会議賞では、同行の課題に応募した作品がグランプリを受賞した。「課題として提示したのは『こつこつ貯金することがカッコイイと思えるアイデア』。さまざまなアプローチの作品を通じ、多くの気づきが得ることができました」。
入社後2年間は、出身地である兵庫県の店舗で過ごした。「1年目は店舗での窓口業務を行い、2年目は渉外部で個人宅をミニバイクで回るなどの営業活動をしていました」と言う。それから、どのような経緯で現在に至ったのか。
「渉外業務では、事前にアポイントを取って訪問することもあれば、アポなしで訪問することもありました。アポなしの場合は、インターホンを押して『ゆうちょ銀行です』と言うのですが、意外にも、扉を開けて話を聞いてくださる人が多かった。それは、これまでゆうちょ(郵便局)が長年その地域で培ってきた信頼感や安心感があるからこそだと日々感じていました。そして、そうしたブランドイメージをより高めながら、さらに広めていきたいと思うようになったんです。一方で、『ゆうちょ銀行も営業するんだね』と言われることも多く、銀行としてのイメージが薄い現状も実感したことで、もっと“ゆうちょファン”を増やしたいという思いが強くなりました」。
そうしたブランドイメージの形成に携われる部署として広報部への異動を希望。渉外業務でエリアにおける賞を獲得するなどの活躍が認められ …