急成長する女子プロ・アマスポーツ界に 熱い視線を送る米国企業
マーケティングリサーチ会社のスポンサーユナイテッドは、2024年2月、「米国のプロ女子スポーツ界のスポンサーシップ数は前年対比22%増※1」というデータを発表した。アマチュアスポーツ界においても、3~4月開催の「NCAA女子バスケットボールトーナメント(通称マーチ・マッドネス)」は異例の盛り上がりで、米国女子スポーツ界は今、企業の大きな関心を集めている。
米国広告マーケティング事情
新たな手法やテクノロジーなど、米国企業が取り入れ始めている最新のマーケティング実例を現地よりレポートする。
米銀行として初めてLGBTカップルにフィーチャーした全国キャンペーンを開始したウェルズ・ファーゴのCM。手話を勉強する女性カップルが向かった先は、耳の不自由な女の子が暮らす孤児院。「私たちがあなたの新しいお母さんになります」と告げると、女の子は「私もうれしいです」と笑顔で答える。
5月22日、アイルランドでは同性婚の法令化をめぐり世界初の国民投票が行われ、23日の開票の結果、賛成多数により合法化が決まった。またアメリカでは現在までに37州とコロンビア特別区(ワシントンDC)に加えて23の先住民特別自治区で同性婚が合法化されている。このように、LGBT(Lesbian、Gay、Bisexual、Transgenderといった性的マイノリティの総称)への認知・理解は世界的に深まりつつある。こうした状況下、企業もマーケティング戦略を根本的に見直す必要に迫られている。
リサーチ会社のWiteck Communicationsが2013年に行った調査によると …